■小高い高台にそびえるは、高根沢町最大のレジャー施設
高根沢町の最大のレジャースポットである「元気あっぷむら」は、お城のような様相を持つ、高台にあるレジャー施設だ。創立は平成9年。9年前のオープン当初より、立ち上げに関わった営業課係長の古口さんにお話を伺った。「オープン当初は正直批判もありました。今は9年目ともなり、続けてこられてよかったと心から思っています。」メインのコンセプトは「風景・風土・風味」の3要素を打ち出したもの。高根沢町は住民の6割が農家で、自慢はお米の生産だ。販売している野菜類も、地元の農家の方が生産したもの。 「毎朝、採れた農産物を持ってこられて、販売して頂いています。地域の活性化にも繋がるし、生き甲斐ややり甲斐といった意味でも、貢献できれば…」施設の自慢はなんといっても温泉。70℃の高温と毎分400リットルの豊富な湯量を誇る、身体にやさしい弱アルカリ性のナトリウム・塩化物温泉だ。含まれる塩分のため、なめるとしょっぱいのが特徴ではあるが、そのおかげで湯冷めもしないと好評だ。町外、特に宇都宮方面や、他県からのお客様も多い。温泉利用の後は、くつろぎのスペース「アトリウム」がある。アトリウムとは、古代ローマの建造物で「中庭」を意味する言葉だ。南側へ向けた大きなガラス戸と、2Fにつながる吹き抜けが開放感を演出している。コンベンション、展示場、待ち合わせ場所など、使用目的も多岐に渡る。本館には抗菌作用のある竹を用いた床剤が敷き詰められており、全館床暖房という、素足で利用できる配慮が行き届いている。また、2Fの大広間は日本一の規模を誇るものだ。」
■高根沢自慢の食文化の数々
「とりわけ食文化には力を入れています。そば打ちが体験できるコーナーも併設しています。味の方も、ご好評頂いているんですよ。」豆腐の店「雪花奈(きらず)」も人気を博している。きらずとはおからのことだそうだ。地元の大豆に天然にがりを加えた、本物のこだわり豆腐の店だ。その他、おからを使った加工品なども製造販売している。「運営は女性起業家グループの【元気あっぷまめクラブ】。味には絶対の自信があります。また、かわいいミニカフェも好評です。」売店のコーナーには地元台新田独自の「ゆずジャム」や「ゆず羊羹」などもある。その他、高根沢町の名産品も豊富にそろう。「趣味の会や障害者の方、ボランティアの方にもご協力頂いています。特に好評なのは廃油石けん。これで運動靴などを洗うとよく落ちると好評なんです。」施設をぐるりと囲む自然の景観も素晴らしい。約10ヘクタールの広がりに郷土本来の里山を再現した森には、遊歩道や散歩ゾーンがある。多くの山野草が群生し、野鳥や昆虫の観察も可能。また、池を望む親水公園では、池の水を利用する水路が併設されており、自然石を用いた岩組み共に、美しい田園風景が楽しめる。」
■オープン10周年を控えて
元気あっぷむらには「素足ロード」というのがある。建物の周囲をぐるりと囲む形で作られた歩道には、丸い石が埋め込まれている。「東洋医学に『観趾法」というのがありますが、その理論を元に中国青梅省と高根沢町の協力で作られたものです。一周111メートルの歩道を、靴を脱いで素足で楽しんで頂きたいですね。」人と自然と食と…訪れる人を心身共にリフレッシュさせ、元気にさせるための憩いのスペース。そのためのこだわりと配慮が随所に行き届いている、それが元気あっぷむらだ。「お子様からお年寄りまで、みんなが楽しめる場にしたかった。そしてこの高根沢を活性化させることはもちろん、高根沢の良さをもっと知ってもらいたい一心でした。私も一人の高根沢町民として、それが使命であるし、自分にしか出来ない仕事だという自負もあります。町民も利用でき、また他地域の皆様にも愛される施設が、当初からの目的でしたから…」高根沢をもっと広く発信したい、そんな願いの位置づけとして何年も機能してきた。この4月には7日?16日まで、「さくら祭り」も開催されるということだ。高台に立つ憩いのスペースとして、元気あっぷむらはもうすぐ創立10周年を迎えようとしている。」
■トータルビューティーからトータルファッションへ
コンセプトは「トータルファッション」。社長の「トータルビューティー」を受け継ぎ、さらに事業を拡大した雅城グループ。副社長の大島さんは、元々は製造業出身。「トータルファッションとして、物事をとらえる視点を持ちたかったんです。」美容室から始まって、貸衣裳、ブライダルプロデュース、写真、婚礼ヘアメイクと、事業も多岐に渡る。「最初のきっかけは美容室。2004年の12月にオープンしたのが『シュブデザイン クレイル』「シュブ」とは、フランス語で「髪」「クレイル」は「光」。お店の名前の意味は「髪をデザインする光」だ。「スタッフが光り輝くお店は、お客様を輝かせ、やがてお店全体も、地域も光輝いていく…そんな願いが込められています。県北にもこんな美容室があるんだ、というのを、若手の美容師さんにも是非知ってもらいたいですね。」美容という全く未知の分野に飛び込んだ大島さん。「技術分野を知らない分、ぶち当たるべき壁が現れ無かった、ということもあると思います。」2004年は黒磯店を移転、翌年は西那須野に新規オープン、また同年には大田原でもリニューアルオープンを図った。ヨーロッパスタイルの美容室は県内にもたくさん点在する。大島さんが敢えて選んだのは、「シノワズリスタイル」だった。ヨーロッパのフィルターを通して見た、中国式の様相…高級感溢れるスタイルで、他店にはないオリジナリティーを生み出した。高級感たっぷりの落ち着いた雰囲気。イメージ戦略にも成功した。「トリートメントはロレアルの『ケラスターゼ』を使用し、頭皮メニューも行っています。県内だと主要な美容室は宇都宮に集まりがちですが、県北のエリアでこれだけのレベルを保持していることに、誇りを持っています。」
■スタッフが輝き、お客様が輝き、グループ全体の発展へ。
「スタッフが働きやすい環境というのを、一番重視しています。それが直接、グループの成長につながっていくと思うので…」中途の技術者にとっても、教育システムや給与体系を曖昧にせず、改善に改善を重ねた。キャリアアップや売り上げアップが出来れば給与も上がるという、シンプルなシステム。再来店率も評価に組み込まれる。「試行錯誤しながら、システムを改革してきました。美容技術のことは分からないですが、マネジメントを主体として行っています。」結婚し出産を経て、再び仕事を再開する女性スタッフも多いと聞く。それだけに、働きやすい環境は不可欠、と大島さんは語る。人事的なことはもちろんだが、事業内容においても、崩せないスタンスがある。それは、安売りでの勝負は決してしない、というものだ「安売りはいつでもどこでも出来る。だからこそ、その戦略を安易に選びたくない…スタッフの質も下がりますからね。これからの時代は非常に2極化していくと言われているからこそ、安いものでなく、高くとも質を見極めて支持されるものを目指していきたい。付加価値の幅をもっと増やしたいと思います。」 「トータルルファッション」という事業内容の名の通り、雅城グループのカテゴリーは、単なる貸衣裳専門店でもなければ、美容室だけでもない。ヘアだけ、ドレスだけに力を入れることは無く、常にトータルでどの分野も伸ばしていきたい、という大島さんの方向性は、当初から変わることはなかった。 「ヘアだけ、メイクだけ、みたいな差別化はしたくないんですね。女性が美容室を後にする時も、髪型だけを気にしているわけではないはずです。ヘアのチェックと、メイクと、ファッションと、トータル的に気にするはず。美容室を出て、車に戻って真っ先にメイクを直すと思うんですよ。だからうちは、サービスとしてヘアチェンジの後に、メイクのお直しもご用意しているんです。」 メイク教室や化粧品の販売にも力を入れている。栃木県初の、トニータナカのブランチサロンも開始。トータル的に喜んで頂こう、という信念の元に拡大する事業分野の数々…繊細で柔軟な発想が、更に新しい扉を開く。」
■オワゾ ブルー 新スタイルの挙式を発信。
「シビルウエディング」。あまり聞き慣れないこの言葉も、雅城がこの春より打ち出す新しいウエディングスタイルだ。これまでの挙式は神に誓うスタイルがメインだったが、シビルウエディングはお世話になった肉親・友人・同僚を証人として愛を誓う、感動的な挙式スタイルとなっている。式の中でも簡潔型だということだが、雅城がねらうコンセプトは、「スタイリッシュでクオリティの高い、温もりのある挙式」。宗教色のないことも一つの特徴だという。そのシビルウエディングを行う専門ホール「オワゾブルー」がこの春、産声を上げる。「ストーリー性がドラマの大切な要素となるため、新郎新婦は別々の部屋で準備を進めます。相手がどんな晴れ姿で登場するかは、一切本番までお見せしない。この世でたった一つのウェディングを是非ご提供したいんです。」オワゾブルーの名称の意味は、フランス語で「青い鳥」。空に羽ばたく幸福の青い鳥が、この春より何組ものカップルの未来を見届ける。きめ細やかな配慮と、サービスは大島さんの人柄のなせる技と言える。女性が最も美しく輝く瞬間を導き、創造するストーリーテラーのような存在だ。」
■清らかで美しい暮らし
県庁前通りのビルの1Fに、新しいダイニングがオープンした。その名は「オーガニックダイニングSUZUNE」。店内は黒や茶系統の色で統一された、非常に落ち着いた空間。特徴は何よりも、マイナスイオンを出すと言われる長石を使用していることだ。長石とは、不安物質を一切使用しない天然石。入り口を入ってすぐ、広がる空気の違いを是非味わって欲しい「お店全体で、『癒しの空間』を演出できれば…」とは、オーナーの鈴木さん。着工から完成まで7ヶ月。陶芸家、大工、照明専門業者、各分野のプロ達との出会いによって実現した空間は、見事なものだ 「自分自身も、様々な分野のプロの方と出会うことによって、本当に勉強になりました。どうせやるなら、通常のやり方ではつまらない。やるならとことんこだわりたい。そんな我儘を叶えた自慢のお店です。店内の隅々まで、気遣いの活きた空間に仕上がったと思います。」 店舗名の通り、出される料理も全て、天然素材のものばかりというこだわりだ。「色々な飲食業を経てきましたが、以前は営業の仕事もしていました。元々実家が割烹屋をしていたのですが、幼い頃はさほど食の世界には興味は無かった。ただ、食べることが好きだったので、いつかそれを形に出来たらな…という漠然とした思いだけはありました。「オーガニックダイニングSUZUNE」の発足を語るに、外せないお店がある。益子町にあるオーガニックカフェの「スターネットカフェ」の存在だ「『スターネットカフェ』の馬場オーナーと知り合いになり、この空間が完成しました。店内のデザインもそうだし、食器類や食材までお世話になりましたね。」スターネットカフェのHPのトップにこんなメッセージがある。「スターネットでは、小さな活動ながら様々な分野で活躍する人達の協力によって、自分達の行為が出来るだけ地球に負荷をかけず、清らかで美しい暮らしが実現出来る 様に心掛け実践しています。」「清らかで美しい暮らし」。 SUZUNEも正に、このコンセプトを引き継いだといえる。
■活きた食材の命をいただく
SUZUNEでもてなされる逸品には、珍しさや真新しさといった感じは無い。一言でいうならば、「優しさ」であろうか。新鮮で安全な素材(無農薬無科学肥料が基本)を厳選し、野菜;穀物・卵・肉・豆腐・味噌・ゴマ等、食材の多くは県内で産声を上げたものばかりだ。また、梅干やジャムなども自家製のものを使用している。「スローフード」という言葉があるが、正にそれ。ジャンルは和・洋・フレンチ・イタリアン、どれにもあてはまらない。自然食や郷土料理をコンセプトに、展開されるメニューだ。そして「活きた食材」を扱い、その「命を頂く」ため、あまり切らない、煮ない、火を通しすぎないことも重要なポイントだという。「今は仕事オンリーの生活です。プライベートも仕事のことばかり考えていますね。それだけに、やりたいこと、やらなければならないことが沢山あります。以前は、アンティーク品の収集、町の中を食べ歩き、プロ野球観戦など欠かせませんでしたけどね(笑)。でも、立ち上げたからには必ず実にしないとね。だから今は、非常に前向きに仕事オンリーです。」
■野望はいつか、現実へ
鈴木さんに、ご自身についてお伺いしてみた。「いい加減な性格だと思いますが(笑)。負けず嫌いです。元々人と接することが好きで、対人の関係から吸収することが多いですね。ただ、意地っ張りでとことんやらないと気がすまないタイプなので…色々と経験もしました(笑)。」仕事上尊敬する人は、益子の「スターネットカフェ」のオーナー馬場浩史さん。「馬場オーナーに出会わなければ、今の人生はなかった。本当に感謝しています。」 そして、このビルのオーナーの福田稔さん。「懐が深くて、あったかい人ですね。 場所柄もあると思うが、会社帰りなどに利用するお客様も多い。疲れた頭を休ませ、 舌で食材の美味しさを堪能し、空間で癒される。深呼吸したくなるようなお店だ。 「まずはお客様に来店していただき、満足してもらいたいです。今後はスタッフもて、2Fにギャラリーも作ってみたい…五年先、十年先の夢もあるにはあるんですが…」 と、謙虚な鈴木さんは話をここで打ち切った。「自分がやりたい、と思っていた野望が現実になることを夢見ていた。それが今となった…という感じです。まずは自分が変わる、そうすると周囲も不思議と変わって、後押ししてくれるようになるんですよね。だから自分に正直に、そして正直に仕事をしていきたいと思います。」最後に、鈴木さんは宇都宮の町についても、こう語ってくれた。「宇都宮でお店をやっている、という感覚ではありません。いうなれば、アメリカ的なビジョンでものを見て、ゆくゆくは県庁前通りから町を変えていきたいとも、感じているんです。」
■ 包丁一本で飛び込んだ 調理の世界
■口笛を吹きながらざっくりとこねられたパン。